曺貴裁監督の試合後の談話にあるとおり、敗れはしたものの、こてんぱんにやられて意気消沈した3年前とは明らかにちがった。
3年前、ここで29本のシュートを打たれて何もさせてもらえなかった時、僕もコーチとして携わっていましたけど、この3年間で少しはベルマーレとして、クラブも選手たちも、そういうところの経験で成長してくれたかなと思います

2013 J1 第1節 @ 日産スタジアム
横浜Fマリノス 4-2 湘南ベルマーレ
立ち上がり、様子見をしていたであろうマリノス相手に、湘南は得意のハイプレスからのカウンターでゲームを優位に進める。
中村俊輔のFKで先制を許すも、電光石火のキリノのゴールですぐさま追いつく。
後半、マリノスも攻勢に出るが、湘南の勢いも衰えることなく、キリノが中澤をぶちぬいて逆転ゴール。
さらに右サイドから古林のクロスに武富がヘッドであわせて3点目……と思ったが、これはオフサイドの判定。
これが決まっていれば……ね。
けっきょく、九死に一生を得たマリノスが、途中出場の斎藤学のキレキレのドリブルで湘南の3バックを翻弄して貫禄の逆転劇。湘南はJ1の洗礼をあびることとなってしまった……
終わってみれば4失点。懸念されていた守備面の課題が露呈し、航がもどってきても、この不安要素は消えない。また運動量がおちたからか、プレスが途中からはまらなくなったのも気がかり。
そもそも、こういう試合で勝点をひとつずつ拾っていかないと、あとあと厳しくなることは目に見えている。 それでも若さと勢いを全面に出しての奮闘に手応えを感じることはできた。
なにより3年前とは選手ののびしろがちがう。
課題山積だが可能性もみえた試合……そんな開幕戦といったところじゃのう。