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うつつなき太守(なりきりです)による歴ヲタの備忘録

山川大蔵、彼岸獅子で敵の虚を衝いて入城

昨日の「八重の桜」、いやいや痛快じゃった。なにかと悲しい、凄惨な逸話が多い会津戦争で、数少ない痛快事が山川大蔵の彼岸獅子での入城作戦じゃ。


 新政府軍に鶴ヶ城が包囲される中、地元に伝わる彼岸獅子を先頭に押し立てて隊列を組み、敵を欺きいて堂々と入城をはたした山川大蔵

これ、いつも「こんなにうまくいくんだろうか?」と思ってしまうような作戦なんじゃが、全国各地の藩が兵を出している新政府軍であれば、ドラマでもあったように「どこの藩だ?」となっても不思議はないかもしれぬ。

いっぽうで会津藩にとって彼岸獅子はもうおなじみなわけで、敵と誤認するはずもなく、これぞ「知恵山川」じゃ。

歴史でIfとか、タラレバを語るのは無意味と言われるが、白河口の総督がもし西郷頼母ではなく山川大蔵だったら?ということを考えてします。
じっさい、大蔵が守った日光口は新政府軍の進軍を阻んでいるし、後の西南戦争でも大蔵は薩摩軍を熊本城で撃退している。
東北の関門たる最重要拠点の白河に、筆頭家老だからという理由だけで西郷頼母を起用したのは、いかにもまずかったの……
 
なんとも残念でならぬよ。