新潟県の糸魚川といえば、翡翠の産地としても有名じゃが、あとはなんといってもフォッサマグナじゃ。ということで、フォッサマグナミュージアムを見学後、現地を視察してきたぞ。
フォッサマグナとは
フォッサマグナ……小学校か中学校で習ったような記憶があるんじゃが、よくわからないので、ここはWiki先生でおさらい。
フォッサマグナ(Fossa Magna) は、日本の主要な地溝帯の一つで、地質学においては東北日本と西南日本の境目とされる地帯。中央地溝帯・大地溝帯とも呼ばれる。語源はラテン語のFossa Magnaで、「大きな溝」を意味する。 本州中央部、中部地方から関東地方にかけての地域を縦断位置する。西縁は糸魚川静岡構造線(糸静線)、東縁は新発田小出構造線及び柏崎千葉構造線とされる。東縁については異説もある。しばしば糸静線と同一視されるが、糸静線はフォッサマグナの西端であって、「フォッサマグナ =糸静線」とするのは誤りである。つまり、地図上においては、糸静線は「線」であるが、フォッサマグナは「面」である。端的に言えば、古い地層でできた本州の中央をU字型の溝が南北に走り、その溝に新しい地層が溜まっている地域である。
フォッサマグナって線というか割れ目みたいなものをイメージしていたんだけど、面だったんじゃな。
日本列島は、地質学的には、ユーラシアプレートの東端、北アメリカプレートの南西端に位置する。「古事記」にあるイザナギ・イザナミの神話はともかくとして、この2つの大陸プレートの下に太平洋プレートとフィリピン海プレートの2つの海洋プレートが沈み込む運動によって、ユーラシア大陸から切り離され、現在の弧状列島が形成されたと考えられている。
で、このフォッサマグナというのは、1~3億年以上前にできた古い日本列島の地質にできた大きな溝のことで、そこに新しい地層がたまっているということらしい。
北アメリカプレートとユーラシアプレートを跨いでみる
駐車場にクルマをとめて遊歩道を10分くらい歩くと、断層の境目とされるところに到着。この東側が約1600万年前の地質で北アメリカプレート、西側が約4億年前の地質でユーラシアプレートらしい。
写真だとよくわからんが、土の色も感じもなんとなくちがう様子。
このフォッサマグナを発見したのは、ドイツの地質学者のハインリッヒ・エドムント・ナウマン(Heinrich Edmund Naumann)という明治のお雇い外国人。あの、ナウマン象のナウマンじゃよ。
1875年、ナウマンは、八ヶ岳山麓の平沢峠を訪れたとき、目の前に広がる地形をみて、フォッサマグナの存在に気づいたそうじゃ(さすが、専門家)
とりあえず、ここをまたいで立ってみる。豪快に東日本と西日本、いや、北アメリカプレートとユーラシアプレートをまたにかけ……まあ、ここを訪れた人は、みんなやるんじゃろうな。
そう、お約束であり、様式美というやつじゃ。