北条高時.com

うつつなき太守(なりきりです)による歴ヲタの備忘録

大宮 VS 湘南 刀折れ、矢尽き……結果は出なかったけど記憶に残る2016シーズンが終了

10.22 あの悔しさを忘れることなく12.24 全員がひとつになって戦おう。J2降格の引導を渡されたNACK5。その悔しさを晴らすべく臨んだクリスマスイブの試合だったんじゃが……

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第96回天皇杯 準々決勝 @NACK5スタジアム
大宮アルデォージャ 4−2 湘南ベルマーレ

刀折れ、矢尽き……リードされて1人少ない状況の中、湘南の選手はやれることをやりきってくれたと思う。一度は逆転してわれわれを大いに盛り上げてくれたしな。じゃが、最後は力尽きた。暴れん坊の大宮サンタとの実力差は大きかった。残念ながらここが現在地ということのようじゃ。

序盤こそ悪くなかったものの前半は大宮のペース。湘南はせっかくボールを奪ってもパスの出しどころがない。ゴールの臭いが全然しないし、そもそもシュートまでもっていけない。大宮は両ワイドにボールを動かして湘南ゴールに迫ってくる。GKの梶川裕嗣、そしてゴールポストがよく頑張って防いでくれていたが、前半32分、この日も泉澤仁に先制ゴールを割られてしまった。じゃが、この一方的な展開で1点で済んだ湘南には、まだツキがあったといえる。この試合、前半でワンサイドゲームになっていてもおかしくない展開じゃったしな。気まぐれなサンタさんはこの時点ではどっちにプレゼントを渡すか、まだ迷っていたようじゃ。

後半、奈良輪雄太が2枚目のイエローで早々に退場。今日の試合、たしかに審判のジャッジはいかがなものかと感じたが、あの場面は出されても文句は言えんじゃろう。じゃが、奈良輪の退場をきっかけに、クリスマスイブの湘南劇場がはじまる。大槻周平に代えて長谷川アーリアジャスールを投入すると前線で少しボールがおさまるようになり、藤田征也に代えて菊池大介を投入すると前への推進力が増したようにみえた。1人少ないことを感じさせず果敢に攻める選手たちに、応援のボルテージも上がる。そして菊地俊介のゴールが決まると、湘南は息を吹き返した。もっと早くやってよ!というのは、いつものことだから今更言うまい。ひたすら応援するのみ。サンタは湘南に微笑むのか? 

そして延長戦、リーグ戦では味わえない緊張感。「ねばってくれ。残り30分、絶対にワンチャンあるから」……円陣を組む選手たちの背中を祈る思いでみつめた。そんな思いに応えてくれたのは藤田祥史。再開早々、FKに合わせたボールは無人のゴールマウスに吸い込まれていく。「奇跡じゃ! してやったり!!」あの盛り上がりは最高じゃったよ。

じゃが、いかんせん時間帯が早すぎた。1人少ない状況で、湘南の選手に追加点を奪いに出て行く余力はなく、専守防衛を余儀なくされる。体を張って懸命に守ったが、耐えきれず、延長後半残り10分間で立て続けにゴールを割られ、湘南は力尽きた。

「結果は出なかったけど記憶に残るシーズン」

試合後の挨拶でチョウさんはそう言っていたけど、なるほど、そんなシーズンを象徴する終戦かもしれん。もちろん負けたのは口惜しいし、あと10分耐えられれば……という思いはあるが、劣勢の中、あきらめずに最後まで勝利をめざして体を張った選手たちは、ほんとうによく頑張ってくれたと思う。サンタはセミファイナルの切符をプレゼントしてくれなかったが、選手たちの気持ちはたしかに受け取ったぞ。そもそもクリスマスイブが楽しみだったのなんて、わし久しぶりさじゃし、それだけでもう感謝じゃよ。

閑話休題、湘南の2016年はこれにて終戦。苦しい1年じゃったが、最後はいい夢をみせてもらえたことに感謝。ただ、チョウさんは来シーズンも指揮をとってくれることになったが、このメンバーで戦うのは今日が最後。そう思うとやっぱり寂しいし、明日以降、クラブから発表されるリリースが気になるのう。

年末気分がドッとでてきたよ。

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