まさに「そんなの、アリソン?」の強烈なデビュー。わずか10分のアリソン劇場で、湘南ベルマーレが今シーズン初勝利!
しかも、湘南のカシマでの勝利は20年ぶりとのこと。今日は所用で遠征できずスカパー録画参戦だったことが悔やまれるぞ。
2015 J1 第2節 @ カシマサッカースタジアム
鹿島アントラーズ 1-2 湘南ベルマーレ
立ち上がりから鹿島に押し込まれ、「こりゃあ、今日も厳しいかも」と思いつつみていたんじゃが、案の定、前半13分、柴崎がスルーしたその先、ドフリーの金崎に先制ゴールを許してしまうという前節と同じ失点パターン。
しかし後半、ペナルティエリア内で遠藤航が小笠原に肘打ちをくらい、PKを獲得。浦和戦に続いて、ここを航が冷静に決めて同点に追いつく。
このあたり、今日の湘南は運を味方につけたような感じもある。その後も、前がかりになったところでボールを奪われ、ショートカウンターをくらったり、ペナルティエリアでクリアボールを相手に渡してしまったり、再三、決定機をつくられる。ただ、今日の鹿島は勝利の女神に嫌われていたのか、シュートはことごとくゴールに嫌われ、同点のまま時間が過ぎていく。
秋元を中心に身体をはってゴールを守る選手をみているうちに、「今日はもう勝点1を持ち帰ることができれば……」なんて気持ちもなきにしもあらずの83分、この男が登場。アリソン劇場の幕開けじゃ!
アリソンは怪我をしていたのか、なぜか水泳キャップをかぶってのデビュー。この時点で、ただ者ではない雰囲気を漂わせていた。そして出場早々、相手ディフェンダーにスパイクの裏を見せてチャージし、イエローカード。闘志が前面にあふれる19歳、まあ、いいじゃないか! 期待感が高まっていく。
そして迎えたアディショナルタイム。相手陣内の右サイド深くに侵入した高山がためをつくって遠藤航におとす。航が右足であげたクロスはアリソンへとわたり、値千金ドンピシャヘッド!
ああ、この歓喜の瞬間をテレビの前で、しかも録画で2時間遅れで迎えた自分が、残念でならない。
しかしその直後、相手との競り合いで手を出してしまい2枚目のイエロー。千両役者は勝利の瞬間をピッチで迎えることなく、去っていった。
最後、名前も知られていないブラジル人選手が得点とって退場しましたけど(笑)、彼を含めて、いい形のゲームプランでいい形で送れたかなと思います(曺貴裁監督)。
アリソン・エンリケ・ミラ、大暴れしすぎwww この男、いろんな意味で「もっている男」? それはわからないけれど、今日デビューしたブルーノ・セザルも、なじんでくればやってくれそうですから、もう「ウエリントンがいれば……」という言葉は封印するね、とりあえず。
閑話休題、2ステージ制の短期決戦、残留ノルマが開幕5試合で勝点5ということを考えても、鹿島に勝って開幕連敗を回避できたこの勝点3は大きい。もちろん、今日の勝利は多分にラッキーな面があったわけで、手放しで喜べるわけではないが、それでも最後まで身体をはって戦ったからこそ、運を引き寄せることができたともいえる。
まずは20年ぶりのカシマでの勝利をかみしめたいと思います。