北条高時.com

うつつなき太守(なりきりです)による歴ヲタの備忘録

幕末・近現代

西南戦争・城山の戦いの地を西郷隆盛を偲んで歩いてきた

太守の鹿児島訪問記の最後はやはり「西郷どん」リスペクトで城山じゃ。鹿児島の市街地の中心部に位置する標高107mの城山は、錦江湾や桜島が望めるスポット。西南戦争最後の激戦が行われ、西郷隆盛が自刃した場所として有名じゃな。 城山展望所から眺める桜島…

泣こよかひっ飛べ!薩摩の士風と郷中教育~なぜ、下加冶屋町からこんなに偉人が出たのか

鹿児島を漫遊したとき、歴史ロード「維新ふるさとの道」をぶらぶらした。この甲突川沿いの下加冶屋町は、西郷隆盛、大久保利通、東郷平八郎ら幕末明治の偉人を多数輩出している地域じゃ。川岸約440mには、そのことを顕彰し、歴史を学べる解説板が設置してあ…

戦艦大和、第2艦隊の御霊に捧ぐ~枕崎の平和記念展望台に行ってきた

先日、所用があって鹿児島を訪問したので、枕崎まで足を延ばしてきた。目的地は、坊ノ岬沖海戦で海に沈んだ戦艦大和乗組員ら英霊たちを慰霊する平和祈念展望台じゃ。映画「男たちの大和/YAMATO」公開時には、ずいぶん注目のスポットだったようじゃが…

坂本龍馬の妻・おりょう(龍子)のこと~「まことにおもしろき女」の晩年

先日、横須賀をぶらぶらと歩いておったら、坂本龍馬の妻・お龍さんと会ったぞ。そういえばこの日は旧暦で、お龍さんの誕生日なんじゃな。竜馬の妻・楢崎龍は天保12年6月6日(1841年7月23日)の生まれ。幕末最大のヒーローの妻にしては、その晩年は寂しく、悲…

孝明天皇と崇徳天皇と幕末維新

さて、ここのところ怨霊の話ばかり書いているせいか、なんとなく体調がすぐれないので、今日で一区切りしたいと思う。で、今日は孝明天皇についてじゃよ。

相馬中村城跡に行ってきた件。戦国時代、戊辰戦争を生き抜いてきた「相馬魂」

おもむろに相馬中村城跡訪問記。こちらは相馬中村藩6万石の居城で、別名は「馬陵城」。現在は馬陵公園として、市民の憩いの場になっておる。

旗巻峠の戦い〜仙台藩の戊辰戦争、以って瞑すべし

仙台戊辰戦史所縁の地を歩いてみたシリーズその5は旗巻峠。ここは仙台藩と相馬中村藩の境にある要衝で、戊辰戦争で仙台藩最後の戦いとなった地じゃ。新政府軍と壮絶な激戦が展開されたが、けっきょく仙台藩は領内に敵の侵入を許し、藩論は降伏へと傾いてい…

仙台藩の戊辰戦争、藩境死守!駒ケ嶺の戦いと松山隊の悲劇について

宮城県との県境にある福島県相馬郡北東部にある新地町は、かつての仙台藩と相馬中村藩の藩境じゃ。戊辰戦争ではこの付近で、新政府軍と仙台軍の激しい戦いが繰り広げられておる。ここ御殿岬は、仙台藩松山隊が追い詰められた場所。撃たれる者、斬られる者、…

細谷十太夫〜三十余戦負け知らず!からす組の大将のこと

仙台戊辰戦史所縁の地を歩いてみたシリーズその3は龍雲院。博徒を率いて新政府軍に30連勝した、あの「からす組」こと衝撃隊隊長・細谷十太夫直英のお墓に手を合わせてきたぞ。境内の細谷地蔵はハゲハゲじゃったけどな…… 細谷地蔵(仙台市・龍雲院)

玉虫左大夫のこと〜「仙台藩の坂本龍馬」と呼ばれた男の惜しむべき最期

仙台戊辰戦史所縁の地を歩いてみたシリーズその2は玉虫左大夫誼茂。玉虫は奥羽越列藩同盟を主導した仙台藩士じゃ。ユアスタ参戦の翌日、市内の保春院にお墓参りをしてきたので、備忘録を兼ねて玉虫左のことを書いておく。 玉虫左太夫(Wikipedia)

忠狂・星恂太郎と仙台藩額兵隊を偲んで

ユアスタ遠征にあたり、仙台戊辰戦史所縁の地を歩いてみたシリーズ。まずは市内の清浄光院で、額兵隊隊長・星恂太郎のお墓に手を合わせてきた。 星恂太郎

坊ノ岬沖海戦~一億総特攻の魁、戦艦大和の最期

昭和20年4月7日、九州坊ノ岬沖で大和が沈没。伊藤整一海軍大将、有賀幸作艦長以下、乗員4000人の命が散華した。大和ミュージアム訪問記の備忘録として、今日は戦艦大和の最後についてじゃよ。

戦艦大和は無用の長物?世界3大バカ?~呉の大和ミュージアムに行ってきた

呉市にある「大和ミュージアム」にいってきたので、今日は戦艦大和についてじゃよ。 大和ミュージアム 大和は世界3大バカ? 無用の長物? 床の間の置物? 量の不足を卓越せる質で補うより道なし しかし、大和はさいごまで本領を発揮できず 快適だったらしい…

土方歳三生誕の地・日野を訪ねてみた

本日5月11日は新選組の鬼の副長・土方歳三の命日じゃ。明治2年5月11日(1869年6月20日)、箱館戦争でにおいて、土方歳三は弁天台場で孤立した新選組を救うために出撃し、一本木関門で戦死した。 高幡不動でお会いした土方歳三さん

「西郷どん」最終回にあたり、西郷隆盛と西南戦争について考えてみた

おやっとさあ! 大河ドラマ「西郷どん」がついに最終回。維新の英傑・大西郷が主人公なだけに、「史実無視」だのなんだのいろいろ酷評されていたけど、わしはこの1年間、十分に楽しませてもらったぞ。ということで、今回は明治編を振り返りながら、西郷隆盛…

神保修理は、なぜ死なねばならなかったのか

150年前の今日、明治元年9月22日は会津が落城した日。幕末会津の悲劇は、ほんとうに胸を締め付けられる。戊辰150年の今年、凄惨な会津戦争を避けることができなかったか。そんなことを考えておると、一人の人物の死がなんとも残念に思えてくる。会津藩の開明…

木村銃太郎と二本松少年隊の悲劇

二本松城訪問記の続き。二本松藩といえば、やはり二本松少年隊じゃな。 二本松城

戊辰150年、二本松城に行ってきたぞ

本日は、仙台遠征の帰路に二本松を訪れたときの備忘録。戊辰150年、全藩上げて、奥羽越列藩同盟に殉じた二本松藩と二本松少年隊。この義藩については、涙なしには語れない。 二本松少年隊

棚倉藩の十六ささげ隊〜細谷からすと十六ささげ、なけりゃ官軍高枕

「仙台からすと十六ささげ、なけりゃ官軍高枕」。昔からこの俗謡がどうも気になっていた。「仙台からす」は仙台藩士・細谷十太夫が率いた衝撃隊・通称「鴉組(からすぐみ)」は有名じゃが、棚倉藩の「十六ささげ」はどうもよくわからん。ということで、白河…

白河口の戦い・戊辰150年なので激戦地を歩いてみた

奥州の関門・白河は戊辰戦争の激戦地である。今年は「明治150年」、すなはち「戊辰150年」。ということで、仙台遠征の帰路に立ち寄って来たぞ。

西郷どんは奄美・沖永良部で「命の使い方」を学んだ!?

大河ドラマ「西郷どん」は「島」編が終了。二階堂ふみさん演じる愛加那ちゃんの切ない演技に涙した人も多かったじゃろうな。かくいうわしもそうじゃ。ということで、今回は愛加那ちゃんと西郷の奄美での生活についてじゃよ。

勤王僧・月照と西郷吉之助が入水自殺した件

「西郷どん」では月照と西郷が錦江湾に身投げしたので、今回は勤王僧・月照について書いておくぞ。

大鳥圭介〜また負けたよw でもいつもポジティブだった実戦下手の将帥

兵庫県上郡町赤松地区では5月4日、大鳥圭介を顕彰する第9回「圭介まつり」が開催されたそうじゃ。上郡町には大鳥圭介の銅像もあり、小学校の校歌にも登場するほど愛されているらしい。ちょうど先日、伊東潤著『維新と戦った男 大鳥圭介』 (新潮文庫)を読…

「西郷どん」をふりかえりながら、島津斉彬、斉興、久光、そしてお由羅騒動を整理してみた

明治150年の記念すべき年の大河ドラマ「西郷どん」。「史実無視にもほどがある!」「あまりにも雑すぎる!」と、なにかと不評で視聴率も低迷しているようじゃな。世界の渡辺謙演じる島津斉彬も死んでしまい、今後の先行きが危ぶまれておる。もっとも細かいと…

鳥居三十郎のこと〜戊辰に散った村上藩の若き家老

昨年末に購入して積ん読状態になっていた『窮鼠の一矢』(河合敦著)をようやく読了。幕末の村上藩を率いた若き家老・鳥居三十郎を描いた小説じゃ。

大政奉還150周年。あらためて徳川慶喜の政権構想について考えてみた

今日は平成29年10月14日。いまからちょうど150年前の慶応3年10月14日(1867年11月9日)は、15代将軍の徳川慶喜が大政奉還を朝廷に上奏した日じゃ。

秋田は裏切り者じゃない! 錦旗を護りし戊辰の栄。久保田城跡に行ってきたぞ

みちのくひとり旅の備忘録は、弘前から五能線にのってどこどこと秋田へ。佐竹氏の居城・久保田城跡にいってきた。現在は千秋公園として整備され、市民の憩いの場になっておる。桜の名所としても有名じゃが、わしが訪れたときには、残念なからすでに散ってし…

小栗上野介忠順と横須賀製鉄所〜同じ売家なら土蔵付のほうがよい

今日5月27日は日本海会戦があった日。明治38年(1905)5月27日、日本の連合艦隊はロシアのバルチック艦隊を破った歴史的な一日じゃ。わしも司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』を胸熱で読んだひとりじゃが、もしこの一戦で連合艦隊が敗れていたら、日本はロシア…

少しく叩けば少しく響き、大きく叩けば大きく響く……2018大河ドラマは「西郷どん」

2018年の大河ドラマは「西郷(せご)どん」。原作は林真理子さん、脚本は中園ミホさんとのこと。まあ、2018年は明治維新150年で、会津、長州とやってきたので、バランス的にもここへいったのかなと。あいかわらず戦国と幕末ばかりというのはいかがなものかと…

新選組・斎藤一と妻・時尾さんの写真が見つかった件

新選組の斎藤一の写真が発見されたらしい。これまで斎藤一といえば、長男をもとに描かれたミスタースポックみたいな肖像画(左)と、西南戦争出兵時にとった集合写真のフランケンみたいなもの(中央、ただし子孫は否定)しかなかったが、ようやくまともなも…