令和6年、2024年は干支の組み合わせでいうと「甲辰(きのえたつ)」。ということで、辰年生まれの歴史人物、有名人を調べてみたぞ。
戦国武将
辰年生まれ、戦国武将ではないけれど、まずはこの方、足利義政をあげておこう。永享8年(1436)1月2日生まれの室町幕府第8代将軍じゃ。
政治に無関心だったといわれ、将軍の跡継ぎ問題に端を発した応仁の乱にきちんと対処せず、戦国時代の幕開けをつくってしまった将軍とされている。その一方で、東山文化の発展に大いに寄与したとされ、どことなくわしはシンパシーを感じる人物ではあるぞ。
戦国武将からは竹中半兵衛をあげておこう。天文13年(1544)生まれの辰年じゃ。
羽柴秀吉の軍師、参謀として活躍し、黒田官兵衛とともに「両兵衛」「二兵衛」と称された人物じゃな。じゃが、軍功に関する逸話の多くは後世の創作によるものと見られ、史実上の実像が不明瞭な人物ではある。
ちなみに戦国武将で言えば、他に蒲生氏郷と藤堂高虎が弘治2年(1556)の生まれじゃよ。
幕末の英傑
幕末で言えば新選組の斎藤一が、天保15年(1844)生まれの辰年じゃ。新撰組副長助勤、四番隊組長、三番隊組長、撃剣師範を務め、戊辰戦争では会津とともに戦った左利きの剣士で、維新後は西南戦争にも従軍しておるぞ。
陸奥宗光も同じ天保15年(1844)生まれじゃ。幕末は陽之助を名乗り、海援隊で坂本龍馬らとともに活躍した。版籍奉還、廃藩置県、徴兵令、地租改正に多大な影響を与え、第2次伊藤内閣では外務大臣として領事裁判権の撤廃に成功した「カミソリ大臣」じゃ。
なお同時代人としては安藤信正、清水次郎長が文政3年(1820)の辰年生まれじゃよ。
軍人
軍人としては秋山真之が慶應4年(1868)の辰年生まれじゃ。伊予松山の生まれで、連合艦隊の作戦参謀として日本海海戦の勝利に大きく貢献した。日本海海戦出撃の際の報告電報の一節「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」は名文として有名じゃな。
海軍軍人といえば山口多聞も明治25年(1892)の生まれの辰年じゃよ。第2航空戦隊司令官として空母「飛龍」などに乗艦。真珠湾攻撃にも参加し、ミッドウェー海戦で戦死している。 最後まで米軍に戦いを挑み、飛龍とともに海に沈んだその奮闘ぶりは、後々まで語り草となっておるぞ。
なお、連合艦隊司令長官、海軍大臣、内閣総理大臣を歴任した米内光政も1880年(明治13)生まれの辰年じゃ。
陸軍では黒木為楨が天保15年(1844)生まれである。日露戦争では鴨緑江から奉天会戦まで転戦し、ロシアからは「クロキンスキー」と恐れられたんじゃよ。
政治家
最近の政治家では麻生太郎が辰年生まれじゃな。1940年(昭和15)生まれで、第92代内閣総理大臣で、モントリオールオリンピックのでは射撃競技で日本代表をつとめておる。見た目と発言に似合わずクリスチャンだというからびっくりじゃな。
東京都知事の小池百合子も1952年(昭和27)生まれの辰年じゃよ。ニュースキャスターを経て政界へ転身。日本新党で参院選当選後、自民党を経て東京都知事になった「緑のたぬき」として有名じゃ。
あとは「ハマコー」こと浜田幸一も1928年(昭和3)、日本初の女性の衆議院議長で女性の政党党首を務めた土井たか子も1928年(昭和3)生まれの辰年生まれじゃよ。
作家・漫画家
『宮本武蔵』『新・平家物語』などを手掛けた作家の吉川英治も英治1892年(明治25)の辰年生まれじゃ。わしが大活躍した大河ドラマの原作『私本太平記』も吉川英治の作。「国民文学作家」として、今なお作品が読み継がれておるぞ。
手塚治虫も辰年、1928年(昭和3)生まれじゃよ。『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『リボンの騎士』『ブラックジャック』など、日本の漫画、アニメの金字塔を打ち立てた御仁である。 。
他にも作家の尾崎紅葉が1868年(慶応3)、心理学者の河合隼雄が1928年(昭和3)、村上龍が1952年(昭和27)、将棋棋士の加藤一二三が1940年(昭和15年)生まれの辰年じゃよ。
ミュージシャン
まずは「教授」こと坂本龍一。1952年(昭和27)生まれの辰年じゃ。YMOのテクノポップは衝撃じゃったが、日本人初のアカデミー賞作曲賞を受賞した映画『ラストエンペラー』の音楽は心に染みる一曲である。晩年は環境や憲法に関する運動にも積極的に参加していたが、昨年71歳で奇蹟に入られたのが実に残念じゃ。
中島みゆきも1952年(昭和27)生まれの辰年じゃな。数かすのヒット曲でシンガーソングライターとしてはもちろんじゃが、ラジオパーソナリティとしても人気じゃ。「オールナイトニッポン」はわし、よく聴いておったぞ。
他にも森山直太朗、一青窈がが1976年(昭和51)生まれの辰年生まれじゃよ。
アスリート
辰年生まれのスポーツ選手といえば、「世界の王」こと王貞治をあげたい。一本足打法で巨人のV9を支え、868本という本塁打記録を達成した努力の人じゃ。第一回国民栄誉賞を受賞したのも王さんじゃよ。
大鵬幸喜も忘れてはならぬぞ。1940年(昭和15年)、ロシア革命で日本に亡命したウクライナ人の子として生まれた大鵬。苦労の末に角界入りし、圧倒的な強さで、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ昭和の大横綱じゃ。その人気は「巨人・大鵬・卵焼き」の流行語ができるほどだったんじゃよ。
辰年生まれのアスリートとしては、元メジャーリーガーで・東北楽天イーグルスの田中将大投手が1988年(昭和63)、侍JAPANの主砲・東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手や水泳の池江璃花子選手が2000年(平成12年)生まれの辰年じゃよ。
俳優
辰年生まれの俳優としては、まずは草刈正雄をあげておこう。1952年(昭和27)年生まれの辰年で米軍兵と日本人女性の間に生まれ、幼少期は差別されることも多かったらしいが、甘いルックス、とにかくイケメンでモデルを経て俳優になり大活躍。大河ドラマ「真田丸」の真田昌幸は記憶に新しいところじゃな。
「真田丸」で石田三成を、「鎌倉殿の13人」で三浦義村を演じた山本耕史も1976年(昭和51)生まれの辰年じゃ。大河では見事な裸体を晒して話題になったが、趣味は筋トレというからさもありなんである。ちなみに、奥様の堀北真希さんも同じ歳の辰年生まれじゃよ。
他に辰年生まれの俳優を紹介するとこんな感じじゃ。
津川雅彦 1940年(昭和15)
三浦友和 1952年(昭和27)
水谷豊 1952年(昭和27)
近藤真彦 1964年(昭和39)
堤真一 1964年(昭和39)
阿部寛 1964年(昭和39)
ムロツヨシ 1976(昭和51)
オダギリジョー 1976(昭和51)
松坂桃李 1988年(昭和63)
井ノ原快彦 1988年(昭和63)
女優・アイドル
辰年生まれの女優としてはガッキーこと新垣結衣がおるぞ。1988年(昭和63)生まれの辰年じゃ。「ニコラ」のオーディションでモデルとして芸能界入り。ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」は社会現象になったが、それをきっかけに星野源と結婚したのは衝撃じゃったよ。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では得宗の祖・北条義時公の妻・八重役を演じてくれた。わしの中にもガッキーの血が流れていると思うと親近感、好感マシマシじゃよ。
2024年大河ドラマ「光る君へ」のヒロイン、紫式部を演じる吉高由里子もガッキーと同級生の辰年じゃ。2006年、映画「紀子の食卓」でデビュー、連ドラ「花子とアン」でヒロイン役に抜擢された若き実力派女優じゃな。大河で紫式部をどう演じてくれるのか、今から楽しみじゃな。
他に辰年生まれの俳優を紹介するとこんな感じじゃ。
松坂慶子 1952年(昭和27)
真矢みき 1964年(昭和39)
高島礼子 1964年(昭和39)
中谷美紀 1976年(昭和51)
木村佳乃 1976年(昭和51)
観月ありさ 1976年(昭和51)
堀北真希 1988年(昭和63)
榮倉奈々 1988年(昭和63)
佐々木希 1988年(昭和63)
黒木メイサ 1988年(昭和63)
大島優子 1988年(昭和63)
小嶋陽菜 1988年(昭和63)
秋元才加 1988年(昭和63)
浜辺美波 2000年(平成12)
与田祐希 2000年(平成12)
「甲辰」…再び日本の繁栄を願って
2024年(令和6)の干支は「甲辰(きのえたつ)」。前回は1964(昭和39)年じゃったが、東京オリンピックが開催され、その後の日本はまさに昇龍の如く高度経済成長を果たしている。令和の「甲辰」も停滞を抜け出し、再び日本が繁栄の道を歩み始めることを心から願っておるぞ。