北条高時といえば、内管領・長崎円喜や外戚・安達時顕に政務を任せ、自らは犬あわせ(闘犬)と田楽にうつつをぬかした暗愚な人物、というのが世間一般の見方のようじゃ。この点については「太平記」はかなり大げさに書いている。さりとて全否定することもで…
令和4年(2023)は卯年である。そこで卯年生まれの歴史人物、戦国武将、幕末英傑、などなどをまとめておくぞ。 源頼朝~日本初の武家政権をつくった鎌倉殿 源義経~九郎判官、悲劇のヒーロー 北条泰時~御成敗式目を定めた名執権 伊達政宗~奥州の独眼竜は…
逗子の田越川畔に「六代御前の墓」がある。かつて田越川のほとりは刑場であったことから「御最期川」とも呼ばれていたそうじゃが、六代御前は今から800年ほど前の正治元年(1199、諸説あり)、このあたりで処刑されたと伝えられている。 田越川(神奈川県逗…
北条義時公を支えた側近、御内人として忘れてはならないもう一人が安東忠家じゃ。安東忠家と金窪行親はニコイチな名コンビとして『吾妻鏡』に登場してくる。そこで今回は安東忠家について紹介するぞ。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、源頼朝公の退場が迫ってきた。これからは北条が、義時公が鎌倉のてっぺんになっていくわけじゃ。ところで、100年以上にわたり北条得宗家を支えていくのが御内人である。今回は、得宗被官、御内人の嚆矢のひとりというべき「金…
先日、横須賀をぶらぶらと歩いておったら、坂本龍馬の妻・お龍さんと会ったぞ。そういえばこの日は旧暦で、お龍さんの誕生日なんじゃな。竜馬の妻・楢崎龍は天保12年6月6日(1841年7月23日)の生まれ。幕末最大のヒーローの妻にしては、その晩年は寂しく、悲…
赤穂浪士の討入、伊賀越の仇討とならんで、日本三大仇討のひとつとされる曾我兄弟の仇討。この事件、たんに曾我兄弟が親の仇を討ったというだけではなく、じつは源頼朝公暗殺を目的としたものであったという説があるようじゃ。
蹴鞠にうつつをぬかし、政治をほったらかしにしたなど、なにかと評判がよろしくない2代将軍源頼家公。その理由によく出てくるのが、土地をめぐる訴訟で「領地の多い少ないは運しだいだから、ごちゃごちゃいうな!」と絵図に一本線を引いた話じゃが(『吾妻…
「源行家。彼を味方をつけた者は、必ず負けるという死神のような男。鎌倉方に捕まり、首をはねられるのは、これより少し後のこと」……。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、長澤まさみさんのナレーションでけちょんけちょんの評価を受けた杉本哲太さん演じる源…
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、菅田将暉さんの九郎判官こと義経殿がやばいといわれている。しかし、兄弟の思いがすれ違っていくことに、やっぱりわしは涙を禁じ得ない。そこで、九郎殿が頼朝公に宛ててその思いを綴った「腰越状」を超訳しながら、その思…
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、父・武田信義とともに源(木曾)義高をそそのかしたことで頼朝公に殺されてしまった一条忠頼。その真相はよくわからないところが多いが、よいきっかけなので整理しておこう。 一条忠頼之墓(山梨県南巨摩郡富士川町、Wikipe…
GWということで、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で話題沸騰した上総広常を偲び、朝夷奈切通をぷらぷらとしてきた。朝夷奈切通は鎌倉七口のひとつで、神奈川県鎌倉市十二所から横浜市金沢区朝比奈町を結ぶ中世の古道じゃ。これから行こうという人もいるかもな…
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、菅田将暉さん演じる源義経がいかにも「やばいやつ」として注目されているな。それに比べて対照的に、実直でなかなか「よい人」として描かれているのが迫田孝也さん演じる源範頼じゃ。そこで今回は、蒲殿こと源範頼殿につい…
すっかりごぶさたしてしまったが、きょうは書かずにはおれまい。そう、上総広常のことを。「鎌倉殿の13人」第15回「足固めの儀式」は、まさに神回じゃったぞ。 上総介広常(大日本六十余将 Wikipedia)